花めく美容ブログ
by元エステティシャンのコスメコンシェルジュ
美容記事

【日焼け止めの基本】SPF・PAの意味や効果&使用シーンまとめ

こんにちは!
元エステティシャン
現コスメコンシェルジュの
花ユイです♪

最近春の日差しを感じるとともに、紫外線が気になり始めましたよね。

「肌老化の原因の7~8割は紫外線」とも言われているため、UV対策は究極のアンチエイジングとも言えると思います。

すでに様々な美容媒体で新作の日焼け止め特集を見かけますが、
紫外線対策っていつ始めればいいの?
そもそもSPFとPAの意味って?
塗り心地が嫌なものもあるし、使うと肌が荒れるのもある。何を基準に選べばいいの?
という思いから、
いまいち日焼け止めについてよく分からなくて選べない
という方も多いのではないでしょうか?

今回はこういった日焼け止めの基本を分かりやすくまとめるので、ぜひご参考にしてくださいね♪

気をつけたい紫外線の種類は?

気をつけたいのはUV-A波とUV-B波

紫外線にはUV-A波、UV-B波、UV-C波とありますが、UV-C波は地表まで届かないのでカットすべきはUV-A波とUV-B波です。

【UV-A波はどんなもの?】
波長が長く(320〜400nm)、皮膚の少し深いところ(真皮中層)まで届いてコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワやたるみを引き起こしたり肌を黒くする紫外線です。
※肌が黒くなる黒化現象を「サンタン」と言います。

【UV-B波はどんなもの?】
波長が短く(290〜320nm)、皮膚の表面にジリジリとダメージを与え、皮膚が赤くなって痛みを伴ったり乾燥により皮が剥けたりします。
さらに、サンタンやシミ・ソバカスも引き起こします。
※肌が赤くなる現象を「サンバーン」と言います。

花ユイ

私は子供の頃~中学時代に外遊びや部活動で、たくさん紫外線を浴びていました。
当時、日焼けをすると<肌が赤くなって、入浴するとヒリヒリと痛む→少し遅れて肌が黒くなる>という現象が起きていたのですが、これはまさにUV-B波によって肌表面がダメージを受け、その後UV-A波によって皮膚の深いところに受けたダメージを体感していたのですね。苦笑

ビタミンDを生成する紫外線とは?

「紫外線=太陽光=美容と健康の敵」だと思っている方は多いのではないでしょうか?

実際に、日焼けをしすぎるとシミやシワが増えたり、皮膚がんや白内障などになるリスクもあり注意が必要です。

ですが、紫外線すべてを遮断してしまうと健康を損なう可能性もあります。

太陽光に含まれる紫外線にはいくつか種類(波長の差)があり、その中には私たちの健康に欠かせないビタミンDを生成するものもあります。

ビタミンDとは、カルシウムの吸収を促進して骨や筋肉・免疫機能などをサポートする重要なはたらきをする栄養素です。

花ユイ

ビタミンDが不足すると「ビタミンD欠乏症」となり、治療が必要になることも・・・。

美容面で言うと、ビタミンDが不足していると将来的に骨のボリュームダウンが進みやすくなり、皮膚が余ってたるみやシワの原因になります。

実は、このビタミンDを生成する紫外線はUV-B波の波長に含まれているため、よく聞く「太陽光を浴びないとビタミンDが生成されないから、日焼け止めを塗っている日は手の平を太陽に向けると良いという話はとても理にかなっているんです。

そのため日焼け止めではシミやシワをつくる紫外線UV-A)を防ぎつつ、ビタミンDを生成する紫外線は防ぎすぎないことが大切になります。

そんなこと出来るの?」と言われると、数はまだまだ少ないですが出来る日焼け止めもあります!

花ユイ

私が今年購入した、ビタミンD生成に必要な紫外線をカットしない日焼け止めをご紹介しておきますね♪

「そんな日焼け止めは信用できない」「そもそも太陽にあたる習慣がない」という方は、サプリメントでビタミンDを摂取することを検討してみてくださいね。

日焼け止めの効果・塗り方

日焼け止め商品には、その効果について表記がありますよね。
(例)SPF30・PA+++

この数値の読み方と、その効果についてまとめます♪

SPFとは?

SPFとは、UV-B波に対してのカット力を表していて、何も塗らない場合と比べてどれほど長い時間肌の炎症を抑えられるかを表記するものです。

たとえば効果のレベル表記が「SPF30」だった場合は、
25分+ 30(SPFの数値 )=750分
750分÷60分=12.5時間の間、
サンバーン(赤くなったりヒリヒリすること)が起きるまでの時間を延ばせる

ということになります。

※計算式にある25分というのは、日本人の普通肌の方が何も塗らない状態で真夏の晴れた海浜でサンバーンを起こすと言われている目安の時間です。
色白の方は約20分、色黒の方は約30分で計算します。

また、UV-B波カット力が50以上ある場合だけ、「50+」のようにプラスマークがつきます。

PAとは?

PAとは、UV-A波に対してのカット力を表しています。

花ユイ

UV-A波に対しての表記がPA・・・どちらにもAがあるので、こちらは覚えやすいですね!

何も塗らない場合と比べて、UV-A波にあたってから2〜24時間に生じる皮膚の即時黒化を指標にして、+の数で防止効果を表記するものです。

効果のレベルは+、++、+++、++++があり、++++(フォープラス)が1番防止力があります。

2022年冬に増えた新基準表示がある!

2022年12月1日より、日焼け止めに新しい基準表示が追加されたことをご存知ですか?

今はまだあまり見かけませんが、2年間の運用処置期間の間に目にすることが増えていくと思いますので、ご紹介しておきます。

それは、「UV耐水性」です。

今までもこれに似ているもので、「ウォータープルーフ」かどうかを見ていましたよね。
ですがこれは水によってメイクが落ちるか否かなどの「耐水性」だけを表すものでした。

これに対し、この「UV耐水性」表示で分かることは、どれだけの水浴時間に対してSPFの効果を保てるかどうかです。

「UV耐水性」は、星マーク1つか2つかの2段階で表記されます。

【UV耐水性⭐︎】
20分間×水浴2回の合計40分間キープ出来る。

【UV耐水性⭐︎⭐︎】
20分間×水浴4回の合計80分間キープ出来る。

2024年11月以降に出荷されるウォータープルーフ製品では、UV効果のない製品(マスカラなど)は従来通り「ウォータープルーフ」と記載が出来ますが、UV効果のある製品(パウダーなど)はUV耐水性の表記がなければ「ウォータープルーフ」と記載することが出来なくなります。

すでにUV耐水性テストをして表記しているメーカーもありますので、ぜひロート製薬の製品を見てみてください♪

日焼け止めの正しい使い方・塗り方

商品に表示してある使用量を守って塗布しましょう。

液状や乳液状の場合で、1円硬貨大2枚分を全顔に塗るのが目安です。

表示してあるSPF・PAの効果を発揮させるためには少なくとも2〜3時間おきに塗り直す必要があります。

日焼け止めの使い分け

生活する中で、どんな日にどの程度のSPFとPAを使うようにすれば良いのかをまとめていきます♪

季節ごとの紫外線量と通過特徴

【UV-A波】
紫外線の9割を占めていて、4〜9月まで紫外線が強い日が続きますが、冬になっても半分ほどしか弱まらないため1年中注意が必要です。

さらに、天気の悪い日も雲を通過して降りそそぎ、窓ガラスも通過するため家の中でも浴びる可能性があります。
※曇りの日は約8割通過。雨の日は約6割通過。

【UV-B波】
エネルギーが強く、散乱性も高い為あらゆる方向から肌に届きます。
7〜8月が特に紫外線が強く、いわゆる「日焼け」を引き起こします。

雲の厚さにもよりますが、雲やガラスは通り抜けないと言われています。

花ユイ

とは言え、曇りの日もUV-B量は「半減」程度と思って、紫外線対策をしておくのがおすすめです。

シーン別!日焼け止めの使い分け

ぜひシーン別に日焼け止めを使い分ける際の目安にしてください♪

【日常生活】
お買い物のお出かけや散歩程度の外出など。

SPF10〜20
PA+〜++

【屋外での活動】
軽いスポーツ・レジャーなど。

SPF20〜30
PA++〜+++

【炎天下での活動】
海や山でのスポーツ・レジャーなど。

SPF30〜50+
PA++〜++++

【紫外線の強力な場所での活動】
海外リゾートなど紫外線の強い場所に行く際や、紫外線に過敏な方。

SPF50+
PA+++〜++++

私の場合、平日には通勤時に片道40分ほど紫外線を浴びるので、【屋外での活動】にあたる<SPF30・PA++>以上の日焼け止めを1年中使用しています。

休日も、飲食店や商業施設(屋内)などに行く程度の予定なら平日と同じ日焼け止めで足ります。

ですがウォーキングやピクニック、観光など、屋外での活動をする日には【炎天下での活動】や【紫外線の強力な場所での活動】にあたる<SPF50・PA+++>以上の日焼け止めを使用するように心がけています。

花ユイ

ちなみに私は、退勤時や、屋外に長時間滞在しているときなどの日焼け止めの塗り直しに、スプレータイプの商品を愛用しています♪

おすすめは、ビオレUV アスリズム スキンプロテクトスプレーです。

【8つの嬉しい機能】
・SPF50+・PA++++
・逆さでも使える
・ムラなく均一にカバー
・水、汗、擦れに強い
・濡れた肌にも使用可
・ニキビになりにくい処方
・ウォータープルーフ
・洗浄料で落とせる(クレンジング不要)

肌荒れの可能性がある日焼け止め成分

肌が弱い方は紫外線吸収剤に注意!

主な紫外線カット剤には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があり、紫外線散乱剤は「ノンケミカル処方」とも呼ばれています。
※2タイプを組み合わせてつくられている日焼け止めも多いです。

【紫外線吸収剤の特徴】
ケイヒ酸系、ベンゾフェノン系、トリアジン系などの化学物質が紫外線のエネルギーを取り込んで熱など別のエネルギーに変換するもの。

・塗っても白浮きしにくい。
・まれにアレルギー反応を起こす方がいる。

【紫外線散乱剤の特徴】
(微粒子)酸化チタンや(微粒子)酸化亜鉛が物理的に紫外線を跳ね返して、反射でブロックします。

・塗ると白浮きしやすい。
・比較的きしみ感を感じやすい。
・かぶれにくく肌に優しい。

花ユイ

肌が弱い方は「ノンケミカル」と呼ばれる、紫外線散乱剤がメインで使われている日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

金属アレルギーの方は酸化亜鉛に注意!

上記で、紫外線散乱剤は紫外線吸収剤に比べて肌に優しいと書きましたが、紫外線散乱剤によく含まれている酸化亜鉛で肌が荒れる方もいます。
※特に、金属アレルギーの方に多い傾向があるようです。

ちなみに酸化亜鉛は毛穴が詰まりやすくなることもあるためニキビが出来やすい方も避けがちな成分ですが、それはあくまでもパウダー状の製品で、このようなクリーム状の製品ではそこまで気をつける必要はないですよ◎

日焼け止めの基本まとめ

  • 気をつけたい紫外線には、UV-A波とUV-B波がある。
  • ビタミンD生成のために、ある程度の紫外線は必要。
  • SPFは、UV-B波をカットする数値を表す。
  • PAは、UV波をカットする数値を表す。
  • 新基準表示の「UV耐水性」にも注目して商品を選ぼう。
  • 日焼け止めは製品表示の通りに使用することが大切!
  • 塗り直しの目安は2~3時間おき。
  • UV-A波は紫外線の9割を占め、家の中に居ても注意が必要。
  • UV-B波は7~8月に特に強まり、いわゆる「日焼け」を引き起こす。
  • 日焼け止めのSPF・PA数値は活動シーンによって選ぶことが大切!
  • 肌が弱い方は紫外線吸収剤を避けよう。
  • 金属アレルギーの方は酸化亜鉛を避けよう。

いかがでしたでしょうか。

正直なところ私は大人になるまで、なんとなく「日焼け止めは塗らないと将来シミができるらしいけど、面倒だな」と思っていたので、日差しの強い季節やプールに遊びに行くときには日焼け止めを塗っていましたが、家の中で過ごす日に日焼け止めを塗るなんてことはありませんでした・・・(反省)。

その結果、24歳の秋に初めて自分のこめかみにシミを見つけて「もうシミが出てきたの!?」とショックを受けることになってしまいました。

それからというもの、朝のスキンケアの延長線上に日焼け止めを塗ることを習慣にしました。

最近ではUVカット機能のある乳液や化粧下地が多いので、そういった製品を選べばスキンケアとメイクをしているだけで紫外線対策が完了します(時短になりとっても便利!)◎

また、美容成分配合など、バリエーション豊かな日焼け止め製品が増えたことで、スキンケアコスメ感覚で日焼け止めを選ぶ楽しさも味わえるようになりました♪

ぜひ、今回ご紹介した知識でさまざまな日焼け止めを駆使して、シミやシワに負けない健やかな美肌を育てていきましょうね!

ABOUT ME
花ユイ
元エステティシャンのコスメコンシェルジュ。 【美容に関する取得資格一覧】 ●日本化粧品検定1・2級取得 ●ソワンエスティック協会 エステティシャンセンター試験合格 ●色彩技能パーソナルカラー検定モジュール1 ●ユルルカ(ヘッドスパ)修了証 ●シュウウエムラメイクスクールズ修了証 ●K-twoセルフネイルコース修了証 など。